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    2024/10/23
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    学会発表報告「プラスチックの回収と再資源化の評価に関する研究」​


    研究結果をまとめたマトリックス図

    図はサーキュラリティマトリックス(Atasuら,2021)を元に
    調査結果(仮)を反映


    第35回廃棄物資源循環学会研究発表会にて、口頭発表を行いました。

    現在のプラスチックリサイクルの課題として、マテリアルリサイクル率*1が低いことと、リサイクル用途(リサイクルされたものがどのように使われるか)が限られていることが挙げられます。​

    この研究では、サーキュラービジネスモデル(CBMs)を用いてこうした課題を解明・解決できないか試みています。CBMsは、サーキュラーエコノミー(CE)*2を実現するためのビジネスモデルで、シェアリングエコノミーや製品をサービスとして提供する考え方(PaaS)など、さまざまな視点からアプローチします。この研究では、特に「サーキュラリティマトリックス(CM)」を使って、廃プラスチック製品の回収と価値抽出の容易さを視覚的に整理しています。​

    具体的には、回収が難しいか容易か、またその価値を取り出しやすいかどうかの2軸で、プラスチック製品を4つのカテゴリーに分類しました。このマトリックスを通じて、どの製品が効果的にリサイクルできるのか、どの製品に課題があるのかを見える化しています。​

    研究結果をまとめたマトリックス図
    サーキュラリティマトリックス(Atasuら,2021)を元に調査結果(仮)を反映​

    さらに、評価項目についても詳しく説明しました。回収の容易さは、回収インフラの整備状況やコスト、消費者の協力度などによって決まります。一方で、価値抽出の容易さは、素材の汚れや種類、処理技術の成熟度に影響されます。このような基準を設けることで、実態に即した評価が可能になります。​

    暫定的な評価結果として、例えば、ストレッチフィルム*3は、単一素材でかつ特定の場所でまとまって排出されるため、回収と価値抽出が比較的容易と評価されています。​

    今後の展開としては、評価の精度を上げるとともに、評価結果に基づき有効なCE戦略を検討していく予定です。​

    *1 マテリアルリサイクル率:廃棄された資源を“物理的に”加工して、新しい製品や材料に再利用する方法​

    *2 サーキュラーエコノミー:有限な資源を無駄にせず最大限に活用し、廃棄物を最小限に抑える持続可能な経済モデル​

    *3 ストレッチフィルム:物流センターで商品をまとめる時などに使われる薄くて柔軟なプラスチック​

    研究発表会開催概要の図

    第35回 廃棄物資源循環学会 研究発表会

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    2024/9/30
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    ペットボトルキャップのリサイクル最新情報 〜9/10工場視察報告〜


    リサイクルのためせん別中のペットボトルキャップ。新栄化成株式会社にて

    ペットボトルの回収率は94.4%に対して、キャップの回収率は20%にとどまっています。小さなキャップですがポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)の単一素材でできているためリサイクルしやすく、高品質な再生材になります。しかし、一般的なプラスチックの選別施設では、小さいがゆえに選別の際にはじかれてしまうことも多くあります。

    ペットボトルは回収率94%キャップは回収率20%
    出典│日経SDGsフォーラム特別シンポジウム(9/12開催)進栄化成代表・進藤氏発表
    *キャップはその他プラスチックとして回収されているため、数字が公表されていません。

    今回訪問した進栄化成株式会社は、通常小さすぎて選別が難しいキャップを、サイズ別・色別・樹脂別に選別する技術を開発することで、キャップの再資源化を実現しています。

    こうして選別されたキャップは、ペレットと呼ばれるプラスチック原料に再生され、プラスチック成形加工業者に販売されます。ペレットは、産業資材・土木資材・流通資材・ ボールペン・回収ボックスなどの色々な製品へ再資源化されます。

    こうした技術の進展が、未開拓の資源のリサイクルに必須であると考えられます。

    工場の端に積み上げられたごみ袋の写真
    関東を中心に、全国からボトルキャップが集まってくる工場の様子
    色別に選別されたキャップ粉砕品の写真
    このペレットが新しいプラスチック製品に生まれ変わります
    再生プラスチックで作られた買い物かごの写真
    この買い物かごも再利用されたボトルキャップから作られています
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    2024/9/4
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    お知らせ:コーポレート ロゴが完成しました


    A lutenの新ロゴ

    A luten は8月、設立1周年を迎えました。新しいロゴは今まで大切にしてきた価値観を軸に、今後の指針となるよう制作しました。

    ロゴタイプ

    生活者にとって環境問題というのは無視できない存在であるものの、重く大きすぎるがゆえにどこか遠くのできごとのように感じてしまいます。

    A lutenは無理のない仕組みづくりで関わる人に気づきを与えたり、共に想像したり、仕組みの一部として何かと何かを繋ぐような事業のあり方を目指したいと考えています。楽しさやユーモアをまじえ、あれ?と発想転換させたり、面白そう!と新しい視点を与えたり。わくわくするにつなげていく仲介者、媒介者として活動したい。

    そんな思いを込め、親しみを感じる軽やかなタッチのロゴタイプを採用しました。

    ロゴマーク

    A luten の新しいトレードマークとしてカリブーを選びました。菊澤の環境活動のターニングポイントとしてカナダの亜北極地域の先住⺠族の研究があります。彼らが最も敬意を示すのがCaribou(カリブー=北米のトナカイ)です。

    何千年にもわたって先住民族や動物たちの食料となってきたカリブーですが、狩猟や開発など生息地の悪化によって絶滅危惧種に指定されています。このロゴには持続可能な未来を築くという意味も込められています。

     

    新しいロゴを通してA lutenのスタンスと想いを伝え、環境に関わるさまざまなプロジェクトに貢献していきます。

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    2024/9/4
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    登壇「9/24福岡・オンライン開催┃持続可能な社会の実現に向けて 」


    代表の菊澤がフェローを務める福岡アジア都市研究所では、新たな都市の評価に関するセミナーを開催します。
    菊澤はパネルディスカッションの司会進行として登壇し、企業や大学で問題解決に取り組む3氏と議論を盛り上げます。

    福岡アジア都市研究所(URC)では、2022~2023年度の総合研究として主観的評価を重視する「ウェルビーイング」をテーマに、新たな都市の評価に関する研究を実施しました。人々の価値観の転換や多様化等を背景に、求められる都市像が変化する中、まちづくりの指標について研究結果を報告します。


    福岡アジア都市研究所(URC)令和6年度第1回都市セミナー開催概要

    テ ー マ 「持続可能な社会の実現に向けて ~ウェルビーイングと公平性の視点から~ 」
    日  時 令和6年9月25日(水) 14:00~16:30(開場13:30)
    参加方法 会場・オンラインのどちらでもご参加いただけます。
    会   場┃福岡国際会議場4階 中会議室(411・412)〔福岡市博多区石城町2-1〕
    オンライン┃Zoom にて配信します。
    次  第

    開会挨拶  公益財団法人福岡アジア都市研究所 理事長 坂井 猛
    研究報告  公益財団法人福岡アジア都市研究所 研究主査 山田 美里
    講    演  健康住宅株式会社 代表取締役 畑中 直 氏
    基調講演  九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 マルチスケール構造科学ユニット
    准教授 アンドリュー・チャップマン 氏
    意見交換  司会進行:一般社団法人 A luten 代表理事 菊澤 育代 氏
    質疑応答  パネリスト:アンドリュー・チャップマン 氏、畑中 直 氏、山田 美里

    今回のセミナーでは企業の「ウェルビーイング」への取組みや公平性の視点からの脱炭素社会への転換に向けた取組みなど、持続可能な社会の実現に向けたアクションについて共有、考察を深めるとともに、後半ではトークセッションで意見を交わし、参加者を交えた質疑応答を行います。お誘い合わせの上ぜひご参加ください。

    事前の参加登録が必要となります。
    詳細はURCのWEBサイトでご確認ください。

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    2024/04/01
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    お知らせ:代表の菊澤育代が(公財)福岡アジア都市研究所フェローを拝命


    弊社代表の菊澤が、(公財)福岡アジア都市研究所にてフェローに任命されました。

    福岡アジア都市研究所は、福岡市や市民、産業界、学界などの連携のもと、都市政策を研究、将来の都市戦略を提言する研究機関です。
    研究者として外国人と防災、情報技術と資源循環、ウェルビーイングなど自治体が抱える多様な課題に携わってきたことが評価されたのであればうれしく思います。

    福岡市の政策シンクタンクとして様々な研究を発信する福岡アジア都市研究所に、少しでも貢献できるよう努めてまいります。

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    2024/04/25
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    【研究報告】『ウェルビーイング~新たな都市の評価に関する研究II~』2023年度URC総合研究報告書が発刊


    『ウェルビーイング~新たな都市の評価に関する研究II~』(2023年度URC総合研究報告書)が(公財)福岡アジア都市研究所より発刊されました。2022年度から取り組んできたウェルビーイング研究の一貫で実施したアンケートの分析結果や、ウェルビーイングを政策に取り入れるにあたっての手法など、市民のウェルビーイングを実現するノウハウが詰め込まれています。

    研究概要・目次(福岡アジア都市研究所WEBサイト内)

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    2024/03/20
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    【研究報告】「主観的ウェルビーイングの規定因と政策形成に向けた考察」が公開


    「主観的ウェルビーイングの規定因と政策形成に向けた考察」の表紙

    「主観的ウェルビーイングの規定因と政策形成に向けた考察」(研究報告)が福岡アジア都市研究所紀要「都市政策研究」第25号に掲載されました。

    研究報告書(PDF)

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    2024/03/20
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    【研究報告】「政策における主観的指標の役割 ― ウェルビーイングの政策的展開を見据えて ―」が公開


    「政策における主観的指標の役割 ― ウェルビーイングの政策的展開を見据えて ― 」(研究報告)が福岡アジア都市研究所紀要「都市政策研究」第25号に掲載されました。

    研究報告書(PDF)

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    2024.3.4
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    登壇『【3/4福岡で開催】プラスチック問題を考える勉強会 企業・団体で取り組む3氏が議論』


    A luten菊澤の登壇イベント情報

    プラスチック問題を解決するためのポイントを考える勉強会が3月4日、「福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん」(福岡市)で開かれます。企業やNPOなどで問題解決に取り組む方々と異なる立場から語り合います。あすみんが主催し、朝日新聞SDGs ACTION!編集部が企画協力します。

    朝日新聞SDGs ACTION!_イベント情報

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    2024/2/18
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    登壇『グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン2024全国大会』


    登壇イベントのメインビジュアル

    九州大学景観研究室がリードするセッション「南阿蘇村ではじまるサスティナブルな景観形成 ー歴史的石積みとデカスギのお話ー」にて、サーキュラーエコノミーによる地域づくりとして発表し、パネリストの皆様とディスカッションを行いました。南阿蘇村の地域にある石を使った石垣文化や成長しすぎた杉をガードレールに活用する取り組みなど、南阿蘇の自然や文化を生かしたサーキュラーエコノミーのあり方について話題提供を行いました。

    グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン_イベント情報