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2025/8/7
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竹を使ったコンポストプロジェクト その3~コンポスト設置・投入~

前回に引き続き、小学校における竹材を使ったコンポストの取り組みについて紹介します。

前回のブログで紹介した2種類の竹製コンポスト(土置き型と脚付き型)を、福岡県福津市内の小学校に設置しました。

6月下旬から給食委員会の5・6年生による運用がスタート。6年生は土置き型、5年生は脚付き型のコンポストを使い、週1回、給食の野菜くずを投入して堆肥づくりに取り組んでいます。活動初日、子どもたちは1日で数キロの野菜くずが出ることに驚き、日々の給食で生まれる「ごみ」の量に、資源としての重みを実感していました。

夏休みに入るまでの週1回の委員会活動にて野菜くずをコンポストに投入し、そのたびにスコップでしっかりと混ぜながら、発酵の進み具合を観察します。においや水分の調整には、竹から作られた自然素材「竹肥姫(たけひめ)」を使用。湿気を吸収し、分解を助ける調整材として活躍しています。

竹肥姫(たけひめ)(株式会社林田産業HPより

このコンポストの最大の特徴は、放置竹林などの問題を抱える「竹」を有効活用している点です。容器自体に竹を用い、さらに堆肥を作る基材にも「竹のみ」を使用しています。一般的に使われる種菌などは一切加えず、竹と野菜くずだけで自然の分解を促そうという試みです。私たちも、様々なコンポストを試してきた経験がありますが、竹粉のみを基材にして堆肥化を行うのは大変珍しい取り組みと言えます。どのような結果になるのか今から楽しみです。

初回の投入から1週間が経過し、中を確認したところ、ニンジンや玉ねぎの皮がほとんど原形をとどめており、分解はまだあまり進んでいない様子でした。このことから、一般的なコンポストと比較して、分解速度がやや遅い傾向が見られると考えられます。ただし、これは、発酵促進のための微生物(いわゆる種菌)を添加していないため、分解に適した微生物が十分に定着しておらず、立ち上がりに時間がかかっている可能性があります。特に、竹や乾燥した有機物を基材とした場合、炭素と窒素のバランス(C/N比)が偏りやすく、初期段階では好気性分解が進みにくくなると考えられます(このあたりの基礎知識については、また別の機会に詳しくご紹介できればと思います)。

今後も継続的に生ごみを投入していくことで、自然環境中から微生物が徐々に導入され、分解環境に適応した菌種が優占するようになると考えられます。その過程で、分解のスピードも次第に安定してくる可能性があるため、引き続き経過を観察していきたいと思います。

今後、コンポスト内の様子がどのように変化していくのか、引き続きご紹介していきます。