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2025/7/24
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竹を使ったコンポストプロジェクト その2~竹の加工・組立~

竹を使ったコンポスト二種類

現在A lutenでは、株式会社林田産業と協力し、竹材を使って手作りのコンポストを地元の小学校に制作・設置する取り組みをおこなっています。

前回のブログではコンポストの材料となる竹の伐採の様子をお届けしましたが、今回は実際にコンポストを作成する様子を紹介します。

今回、2種類のコンポストを作成しました。(トップ写真(左):脚付き型、(右):土置き型)どちらもキエーロの考え方を参考にしたコンポストで、竹製の土置き型と脚付き型です。土置き型(写真右)は、底がなく、地面に直接設置するタイプのコンポストです。それにたいして、脚付き型(写真左)は、地面に接していないタイプのものです。

<土置き型のパース図>

土置き型は、半分に割った竹を交互に組み合わせて壁を作ります。横幅と奥行きともに、竹の本数を増やすことでお好みの大きさに仕上げることができます。ただし、竹を半分に割り、節を取り除き、土を深く掘って倒れないように差し込んでいく作業は思いのほか時間がかかります。また、竹の太さやしなりには固有差があるため、こちらを抑えると向こうが倒れ、向こうを支えるとこちらが倒れるので、まっすぐな壁を作っていくには手が5-6本必要だなと感じました。

<竹を縦にカットする様子>

一方、脚付き型は、丸のまま使用するため、土置き型に比べ手間は半分以下です。今回は、ロープワーク熟練者が不在であったため、芸術は爆発だ!と言わんばかりの自由な縛り方になっていますが、今後プロロープワーカーをゲストでお呼びすればさらに見目麗しい井桁構造が完成すると自負しています。こちらは、見ての通り、竹の太さ分の隙間が前後面と側面に交互にできてしまうため、中に麻袋を設置します。夏の間は問題ないですが、冬になると保温性が落ちることが気がかりです。こうした課題も含め、現在観察中です。

今後はこのコンポストを実際に小学校で運用している様子もお伝えします。