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竹を使ったコンポストプロジェクト その4~分解~

前回のブログから少し間があきましたが、福津市内の小学校で取り組んでいる竹製コンポストの経過をお伝えします。
夏休みに入る前までに、子どもたちは4回にわたり野菜くずを投入し、発酵の進み具合を観察しました。実は第1週目は、竹製コンポストの準備が整っていなかったため、プラスチックコンテナを代わりの容器として用い、1週間様子を見ました。衣装ケース大のプラスチックコンテナで、蓋をして1週間保管したため、嫌気性の(酸素が少ない環境で微生物が有機物を分解する)状態で堆肥化が進みました。その結果、コンポストの中で白い綿のような糸状菌(カビの仲間)が広がっているのを確認。これは、微生物が野菜くずを分解しようと活発に活動しているサインなので問題ではありませんが、これほど目に見えて糸状菌が見えるのは水分が多く、酸素が不足していることが考えられます。
そして第2週目以降、竹製コンポストが設置され、プラスチックコンテナで1週間分解されたコンポストを移し、さらに新たな生ごみを給食室からもらい投入しました。一般的なコンポストと比較して、分解速度がやや遅い傾向が見られましたが、徐々に分解が進んできたことが確認されました。
実は、コンポストに関わる微生物はとても多様です。最初に登場するのはカビや糸状菌で、繊維質の多い皮や茎などを分解するのが得意です。その後、細菌や放線菌といった微生物たちが加わり、少しずつ複雑な有機物を分解し、最終的には植物が育つための栄養たっぷりの堆肥へと変化していきます。いわば「微生物のリレー」のような働きが、コンポストの中で進んでいるのです。

コンポストの基本理論(高倉, 2019)を参考にA luten作成
1週目で確認した糸状菌の姿から、このリレーを想像しつつ、引き続きコンポスト観察を楽しみたいと思います。竹と野菜くずだけというシンプルな材料で、どのように堆肥化が進むのか――夏休み明けの経過についてもまたご紹介します。
