✴︎

2026/4/26
✴︎ , , ,

【活動報告】廃プラ共同回収に関するワークショップ その2

廃プラスチックの共同回収に関する意見交換会(第3回)について、前回の記事では、ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)の最新鋭の資源庫見学についてお伝えしました。
今回は、盛り上がりをみせた競技型ワークショップ「ワケルンピック」と、パタゴニア福岡でのグループディスカッションについてお伝えしていきます。

競技型ワークショップ「ワケルンピック」では、店舗等から出された混合資材について、軟質プラスチックを中心に素材や分別基準を実物で確認し、「PP」、「PE」、「その他プラスチック」、「プラスチック以外」の4分類への分別を体験ました。
実際の様子を動画にてご紹介します。

【動画URL】https://aluten.jp/wp-content/uploads/2026/04/download-1.mp4

最初は慎重だった参加者の皆さんも、実物の質感や音を直接確かめるうちに、手際よく作業を進められるように。答え合わせでは驚きや納得の声が上がり、会場は大いに盛り上がりました。
実際に触れてみることで得られる「新しい発見」は、頭での理解を超えた確かな手応えとなります。五感を通じた体験が、深く刻まれる貴重な時間となりました。

ワケルンピックで「分別の手触り」を掴んだ後は、場所をパタゴニア福岡へと移しました。環境への深い哲学を持つブランドの空間に身を置くことで、議論はよりクリエイティブで本質的なものへと加速していきます。

ディスカッションで特に盛り上がったのは、現場のオペレーション負荷をどう軽減するかという点です。 パタゴニアの事例として紹介されたのは、梱包資材をすべて特定の素材(LDPE)に統一し、リサイクルを阻害するテープを廃止するといった「上流での標準化」。 「現場の善意や努力だけに頼るのではなく、迷わなくて済む仕組みを企業連携でいかに作るか」という、社会実装に向けた具体的な視座が共有されました。

また、回収したプラスチックの「出口」についても熱い議論が交わされました。 単なるリサイクル製品を作るのではなく、「自分たちが分別したプラスチックが、地域の小学校で使われる学用品に生まれ変わる」といった、地域の未来につながるストーリーの重要性が浮き彫りになりました。 自分の行動が地域貢献として可視化されることが、損得勘定を超えた持続可能なインセンティブになる。そんな福岡らしい「共創」の形が見えてきた瞬間でした。

全3回の意見交換会を締めくくった今回のワークショップ。参加者の皆さんが「自分たちにできること」を具体的に見つけ、意識が変化していく様子がみられました。

現場の物理的な制約やコストといった「現実」を直視しつつ、バックキャスティングで「理想」の循環モデルを構想したこの数ヶ月。ここで生まれた対話の種は、これから具体的な実装フェーズへと引き継がれていきます。

現場見学とディスカッションを通じて得られた、この「納得感」こそが、街全体を動かす大きな原動力になると確信しています。

今回のワークショップを含む研究の分析結果は、福岡アジア都市研究所(URC)の報告書として2026年春に公開予定です。
脱炭素やサーキュラーエコノミー、福岡市における社会連携の取り組みにご興味のある方はぜひご確認ください。