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『都市政策研究』第26号に掲載|福岡市×中小企業の脱炭素化レポート

[脱炭素の取り組み内容に関するアンケート結果]
脱炭素施策に関する研究報告が、公益財団法人福岡アジア都市研究所の紀要『都市政策研究』第26号(2025年3月発行)に掲載されました。市内中小企業の現場調査に基づき、脱炭素への現状と課題を整理した内容となっています。代表の菊澤は「中小企業の脱炭素の取り組み ― 現状と課題 ―」と題して、脱炭素社会の推進に向けた地域企業の役割と支援策について考察しました。
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掲載論文情報
論文タイトル:中小企業の脱炭素の取り組み ― 現状と課題 ―
掲載誌:公益財団法人福岡アジア都市研究所『都市政策研究』第26号
発行日:2025年(令和7年)3月
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【論文要旨】
GX(グリーントランスフォーメーション)は、国の新たな政策の柱として位置づけられ、新産業創出の契機とされています。しかし、福岡市およびその近隣地域の中小企業の多くは、GXが推し進める技術革新や脱炭素が自社に直接関係するものとは認識しておらず、省エネ設備の導入も主に固定費削減の手段として捉えられているのが実情です。
本研究では、中小企業の脱炭素化における現状と課題を明らかにするため、既存のアンケートおよびインタビュー調査に加え、独自に実施した調査を通じて、気候変動による影響の程度、脱炭素以外に抱える経営課題、脱炭素化への意識と実施状況、取り組みの動機、さらに推進を妨げる障壁について多角的に分析しました。これにより、脱炭素化の停滞要因や中小企業特有の意識・行動の特徴を掘り下げ、今後の支援策や施策立案への示唆を得ることを目指しています。
福岡市の未来を見据えた「脱炭素への挑戦」に関心のある方は、ぜひご一読ください。
詳細は福岡アジア都市研究所の公式サイトにてご確認いただけます。