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【受賞報告】ウェルビーイング(新たな都市の評価に関する研究Ⅱ)が「都市調査研究グランプリ」奨励賞を受賞

論文「ウェルビーイング(新たな都市の評価に関する研究Ⅱ)」が、公益財団法人 日本都市センター主催の「第15回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)」にて、政策応用部門 奨励賞を受賞しました。本研究は、都市における“幸福”のあり方を問い直し、自治体がウェルビーイングを政策にどう組み込むかを体系的に分析したものです。論文は福岡アジア都市研究所( URC)の山田研究主査とともに、一般社団法人A lutenの代表菊澤による共著です。
受賞に際し、日頃よりご支援いただいている皆さまへ感謝を申し上げるとともに、今後の研究・実践に一層邁進してまいります。
[授賞式の様子┃日本都市センター CR1グランプリ 奨励賞受賞 | 福岡アジア都市研究所(URC) ]
都市調査研究グランプリとは
全国の都市自治体や職員が主体となって行った優れた調査研究を表彰する制度であり、都市の行財政運営に資する実践的な知見を広く共有することを目的としています。
研究内容と評価ポイント
本研究では、ウェルビーイングという主観的な概念を都市政策へ導入する方法について検討を行いました。具体的には、ロジックモデルに基づき、ウェルビーイングの政策形成を助ける「政策的フレームワーク」を構築し、最終的なゴール(インパクト)の設定から、ゴールの実現に強く影響を及ぼすアウトカムの設定、具体的な施策の立案・実施までの流れを理論的に導出しました。
また、2023年に URCにて実施したアンケート分析において、仕事を中心とする日常の主な活動の充実が人々のウェルビーイングに強く影響を与えていることを明らかにしました。
審査講評では、以下のような点が高く評価されました:
- ウェルビーイングに関する概念整理と先行研究の精緻な検討
- 自治体の基本計画への応用に向けた具体的な視点の提示
- 政策的フレームワークの構築と他自治体への汎用性
都市の多様な課題に対して、“人の幸福”を軸にどう応えていけるか。研究と現場をつなぐかたちで、いただいた成果を自治体や企業など多様なパートナーと共有し、より良い都市づくりに生かしていけるよう、今後も取り組みを続けてまいります。
第15回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)表彰式 | 公益財団法人日本都市センター
報告書のダウンロードはこちら:https://urc.or.jp/report/publications/2023sougou-wb/