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2024/9/30
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ペットボトルキャップのリサイクル最新情報 〜9/10工場視察報告〜

リサイクルのためせん別中のペットボトルキャップ。新栄化成株式会社にて

ペットボトルの回収率は94.4%に対して、キャップの回収率は20%にとどまっています。小さなキャップですがポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)の単一素材でできているためリサイクルしやすく、高品質な再生材になります。しかし、一般的なプラスチックの選別施設では、小さいがゆえに選別の際にはじかれてしまうことも多くあります。

ペットボトルは回収率94%キャップは回収率20%
出典│日経SDGsフォーラム特別シンポジウム(9/12開催)進栄化成代表・進藤氏発表
*キャップはその他プラスチックとして回収されているため、数字が公表されていません。

今回訪問した進栄化成株式会社は、通常小さすぎて選別が難しいキャップを、サイズ別・色別・樹脂別に選別する技術を開発することで、キャップの再資源化を実現しています。

こうして選別されたキャップは、ペレットと呼ばれるプラスチック原料に再生され、プラスチック成形加工業者に販売されます。ペレットは、産業資材・土木資材・流通資材・ ボールペン・回収ボックスなどの色々な製品へ再資源化されます。

こうした技術の進展が、未開拓の資源のリサイクルに必須であると考えられます。

工場の端に積み上げられたごみ袋の写真
関東を中心に、全国からボトルキャップが集まってくる工場の様子
色別に選別されたキャップ粉砕品の写真
このペレットが新しいプラスチック製品に生まれ変わります
再生プラスチックで作られた買い物かごの写真
この買い物かごも再利用されたボトルキャップから作られています